現状・課題
自治体のごみ収集事業は、年間6,230億円の重要な行政サービスですが、近年の自治体の財政難や地方行政改革により、清掃業務の民間委託が進んでおり、現在ではごみ収集業務の約70%が収集業者への委託となっています。これにより効率的かつ適切な管理が求められる一方、住民クレーム対応や多様化するごみ分別への対応が職員の大きな負担となっています。この課題に対し、株式会社ニュージャパンナレッジは、収集状況確認や違反ごみデータ管理、集計業務効率化を実現する「ごみ収集管理システム」を開発し、一部地域で運用を開始し、他社システムにはない機能で業務効率化とサービス品質向上に寄与しています。
現在の「ごみ収集管理システム」では、以下の課題があります。1)スマートフォン利用前提のため初期導入コストが負担となる。2)手動入力による職員の負担増加や入力ミスが発生している。3)ごみステーションごとの収集量把握が不十分である。4)収集車の運転に関するクレームもあるが、情報がないため対応できていない。5)自治体でごみステーションのGIS情報を持っていない場合、導入やデータ更新の負担も大きい。これらがシステム導入・運用の障壁となっており、高精度な自動化とデータ活用が求められています。

ごみ収集管理システム「Clean Collect」の概要
研究開発概要
本研究開発では、株式会社ニュージャパンナレッジが2024年度に実施した、「ごみ収集管理における「みちびき」活用実証」の成果を活用し、新規の機能を開発します。具体的には、1)ごみステーションの位置検出。2)収集車の安全運転情報を算出する確認ツール。3)収集作業(収集状況・収集時間・収集量)情報の検出。4)清掃センターや管理事務所とごみ収集の状況のリアルタイムでのデータ連携。5)ごみ収集管理に適した情報収集端末の開発。6)ごみ収集データを解析することで、自治体の環境政策の効果を数値化して評価する解析システムの構築等を行い、自治体の負担軽減と住民サービス向上を目指します。

収集車の移動履歴からごみステーション位置検出の概要

収集車の移動履歴から作業履歴検出

データ連携システム
