現状・課題
食品リサイクルにおいては、処理費用が大きな課題となっています。現在、一般廃棄物の処理は市町村が焼却処理を担当し、手数料が一部のみ負担される仕組みになっているため、リサイクルよりも焼却の方がコストを低く抑えられる傾向があり、普及を阻害しています。循環型社会の構築を目指すためには、リサイクル製品の高付加価値化を進め、処理費用の削減を図るとともに、リサイクル品のブランド化や付加価値向上に向けた取組を強化することが求められます。
研究開発概要
魚粉の価格が高騰し、日本の養殖業が危機的な状況を迎えつつあります。そこで、魚粉の使用量低減を目的として、食品廃棄物を原料とした家畜用エコ飼料(以下、エコフィード)や昆虫タンパク質を配合した養魚用飼料の開発に取り組みます。養魚用飼料開発においては、実際に養殖試験を行い、魚類に与える影響や負荷等を検証することで、実用化に向けた科学的なデータを収集し、品質向上を図ります。

