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脳梗塞の再生医療とリハビリテーションの統合に向けた体制構築

   実施者名 :株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズ

◆ビジョン

弊社は、細胞移植による再生医療からその後のリハビリテーションまでのマネージメントすることにより、【改善】ではなく【完治】を目指すことをビジョンとして掲げ、スマート・メディカルシティ構想を提唱している。そのためには、既存の再生医療やリハビリテーションの質の向上が欠かせないと考え、必要なソリューションの開発を行っている。

 

 

再生医療の質を上げる:重力制御装置 Gravite®(グラビテ)

Gravite®は、地上で模擬的に微小重力環境を再現する理化学機器で、NASA・ケネディー宇宙センターに2台導入されるなど、国内外の研究機関で、宇宙実験の予備実験を行うための装置として活用されている。弊社取締役で起業の発起人である広島大学・弓削 類教授らは、微小重力(1/1000G)環境で培養した幹細胞は、一般的な 1G 環境での静置培養移植効果(組織修復や運動機能の改善)が高いことを報告してきた。

臨床現場でも使用できるGravite® for Medical試作機の完成を受け、今後は、実装に向けた改良を引き続き行うとともに、Gravite® for Medical で作った MSC (間葉系幹細胞)と一般的な手法で培養した MSC との比較を分子細胞生物学的または動物疾患モデルへの細胞移植で確認し、肝臓再生や神経再生の臨床研究に繋げていく。

 

 

 

リハビリテーション(リハビリ)の質を上げる

①歩行補助装置 RE-Gait®(リゲイト)

RE-Gait®は、主に脳卒中片麻痺の患者様を想定して、歩行に合わせて足関節の底屈(つま先で地面を蹴る動き)と背屈(つま先を上げる動き)を補助する装置であり、医療機関や介護保険施設でのリハビリの場で活用されている。

これまでのリハビリで実現が難しかった、患者を歩かせながら足関節に対するリハビリを初めて可能にした装置で、杖や車椅子が不要になったりするなど、確実に「歩ける」患者を増やす一役を担ってきた。

これまでの実績や患者様の声に応えるため、医療機関や介護保険施設向けの販売に加えて、今後は、医療機関や介護保険施設へのレンタルや患者様向けレンタルの事業を展開していく。

 

 

 

②遠隔リハビリシステム

本事業については、山口県の研究開発に関する補助金「やまぐち産業イノベーション促進補助金」を活用して開発を行うものである

RE-Gait®を使う対象者の方の歩行状態を把握し、歩行プログラムを助言あるいは設定できる遠隔リハビリシステムの構築を行っていく。歩行解析アプリの開発や、そのデータをクラウド管理、RE-Gait®の歩行プログラムに反映することも進めている。また、他のモバイルツールや健康管理アプリ等も連携することも検討していく。

これにより、へき地や離島の患者のリハビリに活用でき、さらに再生医療と組み合わせたプロジェクトの成果は、被災地や紛争地域にも活用が可能である。

 

 

 

やまぐちスマート・メディカルシティ構想

重力制御装置 Gravite®による幹細胞の質の向上と、歩行補助装置RE-Gait®によるリハビリテーションの質の向上、その両者の統合によって、患者が満足する完成度の高い再生医療リハビリテーションの技術を確立したい。この技術開発の完成形として、先端医療福祉都市・宇部市で、「やまぐちスマート・メディカルシティ構想」の実現を目指していく。