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シミュレーションヒトモデルの開発

山口大学医学部附属病院整形外科教室 助教 西田 周泰 研究者の紹介 >

◆脊椎脊髄疾患の病態の把握や治療方針の決定を支援する精緻なシミュレーションモデルです。
 複数の企業とコラボレーションし、研究開発を進めています。

 

 

概要

高齢化の進行に伴い、脊椎脊髄疾患は増加しています。脊椎脊髄のシミュレーションモデルがあれば、病態の把握や治療方針の決定を支援する強力な手段となりえます。本技術では、精緻なシミュレーションモデルにより、脊椎脊髄疾患の病態把握や治療方針の決定を支援し、患者のテーラーメイド治療を可能にします。また、汎用モデルにより、インプラントなどの医療機器開発や人体への影響評価を必要とする産業分野への応用が期待されます。

 

 

 

技術の特徴

①組織の物性データの取得、②コンピューター/3Dプリンターシミュレーション、③臨床的な整合性評価の3つの段階を経て、臨床応用に資する脊椎脊髄シミュレーションモデルの完成を目指しています。

 

 

技術の優位性

従来は、年齢、性別、骨格形状、障害原因など検討因子の多様性から、脊椎脊髄シミュレーションモデルは臨床応用には至っていませんでした。本モデルにより、治療前から治療予測を行い、最適な医療の提供が可能になることが期待されます。

 

 

外部資金事業 (一部記載)

1. 科研費 若手研究(B)
 「有限要素法を用いた脊髄症の病態解明と臨床への応用」
2. 科研費 若手研究
 「脊椎脊髄疾患の治療アシストシステムの開発」
3. 科研費基盤研究(C)
 「脊椎脊髄疾患の診断治療を支援する実人体に近いシミュレーションモデルの構築」
4. 山口大学医学部附属病院トランスレーショナル推進助成金 2015年、2018年
5. マツダ株式会社共同研究 2017~継続
6. 株式会社JSOL 2017~継続
7. 山口銀行やまぎん地域企業助成基金 2018年4月
8. 株式会社タナック 2019年~継続
9. テルモ株式会社 2019年~継続
10. 一般社団法人 日本損害保険協会 2020年度、2022年度 交通事故医療一般研究助成