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痛みや神経機能の可視化と客観的機能評価法の確立

山口大学大学院医学系研究科整形外科学 講師 鈴木 秀典 研究者の紹介 >

◆圧迫性脊髄症患者の術前画像のみから重症度や術後機能回復を予測するシステムです。
 従来の圧迫性脊髄症の評価システムの刷新を目指しています。

 

 

概要

多くの場合、圧迫性脊髄症患者の重症度や術後の状態を手術前に予測することは、臨床上困難です。
今回示すシステムは、臨床現場で、圧迫性脊髄症患者の手術に際する重症度や術後状態の事前予測を可能にする評価システムです。

 

 

 

 

技術の特徴

本技術は、臨床現場で使用可能な革新的画像診断技術です。脊髄症患者の術前後における画像評価と臨床評価データをリンクさせ、人工知能技術を用いることで、術前画像のみからの重症度判定、術後機能回復の予測を可能にします。具体的には、MRI画像から脳-脊髄内でのfunctional connectivity変化、脊髄各領域での脱髄変化を測定し、臨床的な神経症状、麻痺、障害、電気生理などのデータを網羅的に結び付け、機能的結合を可視化します。

 

 

技術の優位性

本技術は、圧迫性脊髄症患者の術前画像のみから重症度や術後機能回復を予測します。術後の状態が術前画像から予測できるという意味で、旧来の圧迫性脊髄症の評価システムを大きく刷新することが期待されます。

 

 

外部資金事業 (一部記載)

1. 科研費 基盤研究(C)
 「由来GABAergic neuron 移植による難治性疼痛治療」
2. 科研費 若手研究(B)
 「コラーゲンフィラメント補填を用いた脊髄機能再建」
3. 科研費 若手研究(B)
 「細胞接着因子の操作による慢性期脊髄損傷治療法の開発」
4. 科研費 若手研究(B)
 「骨髄由来神経幹細胞自家移植による脊髄再生と機能回復」
5. ニュー・フロンティア・プロジェクト研究助成金 2017-2018
 iPS 由来GABAergic neuron 移植による難治性疼痛治療
6. 慢性疼痛診療体制構築モデル事業(中国ブロック)
 厚生労働省 令和3年度 慢性疼痛診療体制構築モデル事業 2021年-2022年
7. 慢性疼痛診療体制構築モデル事業(中国ブロック)
 厚生労働省 令和2年度 慢性疼痛診療体制構築モデル事業 2020年-2021年
8. 慢性疼痛診療体制構築モデル事業(中国ブロック)
 厚生労働省 令和1年度 慢性疼痛診療体制構築モデル事業 2019年-2020年
9. 慢性疼痛診療体制構築モデル事業(中国ブロック)
 厚生労働省 平成31年度慢性疼痛診療体制構築モデル事業 2018年-2019年